8月21日、東京から北九州に戻りました。
その夜は、自宅の書斎で「ザ・ゲスト」という2014年のアメリカ映画をU-NEXTで観ました。最近知った「ホラー映画は悲しみの処理に役立つ」という仮説を証明すべく未見の作品を渉猟する中で出合った傑作です。本作はジャンル的にはスリラーやサスペンスに属するのかもしれませんが、ゾッとする恐怖を味わいました。
ヤフーの「解説」には、こう書かれています。
「『サプライズ』や『V/H/S』シリーズなどのアダム・ウィンガードが放つサスペンスミステリー。戦地で命を落とした息子の戦友を名乗る男の訪問を受けた家族が、思いも寄らぬ正体と抱えていた彼の秘密を知っていくさまを追い掛ける。テレビドラマ「ダウントン・アビー」シリーズなどのダン・スティーヴンスが、快活ながらも不気味なものを内に秘めたミステリアスな男を演じる。謎が謎を呼ぶストーリーに加えて、主人公と特殊部隊が繰り広げる壮絶なガンファイトにも目を奪われる」
ヤフーの「あらすじ」は、「ハロウィーンが近づく中、息子を戦地でなくした一家のもとに彼の戦友だという男デイヴィッド(ダン・スティーヴンス)が訪ねてくる。謙虚で礼儀を重んじる上に、美しい容姿を誇る彼は、瞬く間に一家と心を通わせていく。それぞれが抱えていた悩みや問題を解決してしまう彼をすっかり信頼する一家だが、次第にその姿や言動とはかけ離れた素顔と目的を持っていることが明らかになる。やがて、デイヴィッドの存在は一家のみならず、閑静だった町をも揺るがし始め、ついには彼と特殊部隊の銃撃戦という事態にまで発展する」となっています。
アダム・ウィンガード監督といえば、最近では一条真也の映画館「ゴジラvsコング」、「ゴジラvsコング 新たなる帝国」で紹介した超大作怪獣映画の監督として有名です。彼の作品を初めて観たのは一条真也の映画館「サプライズ」で紹介した2013年のホラー映画でした。両親の結婚35周年をみんなで祝福するため、息子のクリスピアン(AJ・ボーウェン)と恋人エリン(シャーニ・ヴィンソン)をはじめ、久しぶりに家族が顔を合わせます。しかし、彼らの一家団欒の時間は、ヒツジやキツネやトラのマスクをかぶった集団が押し入ったことにより突如終わりを告げることになります。いきなりの襲撃に誰もがパニック状態に陥るります。
「サプライズ」の翌年に本作「ザ・ゲスト」は作られました。両作品とも、ある家に見知らぬ訪問者がやってくるという設定が共通しています。最近では日本でも訪問営業などが減ってきましたが、自宅にいきなり他人が来るのはいつでも緊張を伴うものです。しかし、本作でダン・スティーヴンスが演じるデイヴィッドという男はとても礼儀正しく、気配りもでき、何よりもイケメンです。わたしを含む観客たちが「こんな好感度の高いイケメンの言うことなら信じてもいいよね」と思ってしまうところが、この映画の最も怖いところです。逆に言えば、「礼儀正しさ」というのは最強の武器になるのだと思いました。
デイヴィッドは礼儀正しいだけでなく、戦闘能力も高いです。自分を慕うルークという男子高生がいじめられていると知り、いじめっ子であるアメフト部の連中をバーで叩きのめします。その喧嘩の売り方というのが、先に彼らに酒を奢っておいてきっかけを作り、相手が反応すると、すぐさま大乱闘に入るのでした。拳1つで不良どもを完全制圧するさまは実にカッコ良く、わたしは痺れてしまいました。このデイヴィッドの正体はとんでもない異常者なのですが、容姿端麗で腕が立つ彼彼に惹かれて仕方ない自分がいましたね。本作はU-NEXTで配信中ですが、おススメです!