東京に来ています。10月14日、出版打ち合わせの後、アメリカ映画「バイオハザード」をTOHOシネマズ日比谷で観ました。人気ホラーゲームの2度目のリブート映画化作品ですが、ネットでの評判が良いので鑑賞しました。シリーズ過去作は未見なのですが、いやもう、ムチャクチャ面白かったです! エンタメとしては今年ナンバーワンかも?
映画.comの「解説」には、こう書かれています。
「『WEAPONS ウェポンズ』のザック・クレッガー監督が、世界的人気を誇るカプコンのホラーゲーム『バイオハザード』シリーズを新たに映画化したサバイバルホラー。同ゲームシリーズの熱烈なファンであるクレッガー監督が、『もしもゲーム「バイオハザード」の世界に放り込まれたらどうなるか?』をコンセプトにストーリーを再構築。ゲームへのオマージュをちりばめながら、医療品の配達人を襲う地獄のような一夜を描き出す」「『WEAPONS ウェポンズ』にも出演したオースティン・エイブラムスが主人公ブライアンを演じ、テレビドラマ『セヴェランス』のザック・チェリー、プロボクサーで俳優のカーリー・レイス、『リチャード・ジュエル』のポール・ウォルター・ハウザーが共演。『ジョン・ウィック』シリーズの脚本家シェイ・ハッテンがクレッガー監督と共同で脚本を担当」
映画.comの「あらすじ」は、以下の通りです。
「医療品の配達人として働くブライアンは、とある病院で『取扱注意』と記された医療バッグを託され、ラクーンシティ総合病院へ向かうことになる。いつも通り車を走らせるブライアンだったが、路上に飛び出してきた血まみれの女に衝突したことから事態は急展開。想像を絶する事態に次々と見舞われ、命がけのサバイバルに巻き込まれていく」
「バイオハザード」(Resident Evil)は、カプコンの同名ゲームソフトを原作とするアクションホラー映画シリーズです。1997年1月にドイツのコンスタンティン・フィルムが映画化権を獲得。2000年にポール・W・S・アンダーソンが脚本・監督に決まり、2001年にはソニー・ピクチャーズがスクリーン・ジェムズを通じて北米などでの配給を担当することが発表され、2002年に映画「バイオハザード」が公開されました。アンダーソンは引き続き「バイオハザードII アポカリプス」(2004年)と「バイオハザードIII」(2007年)で脚本とプロデューサーを務め、「バイオハザードIV アフターライフ」(2010年)、「バイオハザードV リトリビューション」(2012年)、「バイオハザード: ザ・ファイナル」(2016年)で監督復帰しました。
すべての作品が批評家から賛否両論の評価を受けたにもかかわらず、「バイオハザード」の旧シリーズは、実写のビデオゲーム原作映画シリーズとしては最高の興行収入を記録し、全世界で12億ドル以上を売り上げました。また、ゾンビ映画シリーズとしても最高の興行収入を記録しており、2017年時点ではホラー映画シリーズとして最高の興行収入を記録していました。そんな中、原作ゲームの設定や雰囲気などを忠実に再現したリブート作品「バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」が2021年に公開されました。2026年公開の本作は再リブート版となります。
「バイオハザード」の2度目のリブート作品となる本作は、過去の映画作品とは繋がりのない独自の物語となっています。特に原作ゲームシリーズの初期の作品にインスパイアされているそうですが、原作ゲームの特定の作品をそのまま翻案するのではなく、サバイバルホラーである原作ゲームシリーズをプレイしたときの感覚や、体験そのものを映画として表現する作風となっています。このため、レオン・S・ケネディなどの原作ゲームのキャラクターも登場しませんが、「もし(普通の男が)ゲーム『バイオハザード』の世界に放り込まれたらどうなるか?」をコンセプトとしてゲームの設定に沿った映画独自の物語が描かれます。
本作の主な舞台となるのは原作ゲームの「2」や「3」などと同様にアウトブレイクが発生したラクーンシティですが、時代設定は1998年ではなく現代に置き換えられているほか、ラクーンシティに雪が降っている点などが原作と異なっています。出演はオースティン・エイブラムス、サラ・パクストン、ザック・チェリー、カーリー・レイス、ポール・ウォルター・ハウザー。エイブラムスとパクストンは、一条真也の映画館「WEAPONS/ウェポンズ」で紹介したクレッガー監督の前作のホラー映画から引き続きの出演となりました。音楽は「WEAPONS/ウェポンズ」に引き続きヘイズ・ホラデイとライアン・ホラデイの兄弟が担当しています。
「WEAPONS/ウェポンズ」は、ある町で起きた奇妙な集団失踪事件の謎を描く大ヒット・ホラー映画です。ある水曜日の深夜2時17分、突如17人の子供たちが家を飛び出し、そのまま消息を絶ちます。行方不明になったのは、ある学校の1クラスの生徒たちだけでした。なぜ彼らだけが姿を消したのか、謎めいた集団失踪について疑惑の目を向けられた担任教師・ガンディは事件の真相を解明しようとしますが、周囲で不可解な出来事が相次ぎ、やがて町全体が狂い始めるのでした。全篇が不穏なムードに満ちたホラーですが、謎の怪奇現象のオチを知ったとき、「おいおい、それはちょっと反則では?」と思ったことを記憶しています。
そもそも「バイオハザード」とは何か?
それは、ウイルスや細菌などの有害な生物によってもたらされる危険性、およびそれらが原因で引き起こされる災害や健康被害のことです。「生命・生物」を意味する「bio」と、「危険」を意味する「hazard」から成る言葉で、日本語では「生物災害」や「生物学的危害」と訳されます。ゲームおよび映画の「バイオハザード」シリーズは肉体損壊および流血描写の過激さやモンスターたちのグロテスクさが特徴です。そのモンスターとはゾンビのことなのですが、本作は次から次に湧いてくるゾンビの攻撃から逃げ続けるサバイバルホラーなのです。
それにしても、本作は怖いホラー映画でした。上映時間は94分ですが、一瞬たりとも目が離せず、緊張感を持続することができました。ときどきショッキングなシーンが織り込まれ、じつによく出来た構成でした。過去のシリーズ作品はまったく観ていませんが、本作単独でも楽しめる、見事なホラーの大傑作となっています。ゲーム版には主人公以外に数人のキャラが登場し、彼らは超人的なパワーでゾンビどもを退治するそうですが、そんなマーベル・ヒーローみたいな存在が実写映画に出てきても嘘くさくなるだけです。本作は、銃の撃ち方も知らないような平凡な青年が必死で逃げ回るところにリアリティがありました。それにしても、最後まで預かった荷物を死守したブライアン、偉い!!