10月16日から公開されたアメリカ映画「ストリートファイター/ザ・ムービー」をローソン・ユナイテッドシネマ小倉のIMAXで観ました。一条真也の映画館「バイオハザード」で紹介したアメリカ映画が最高に面白かったので、同じくカプコンの人気ゲームの実写映画化ということで本作にも期待したのですが、残念ながら、こちらは超つまらなかった!
ヤフーの「解説」には、こう書かれています。
「世界的人気を誇るカプコンの対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』を実写化したアクション。ある出来事が原因で疎遠になっていた格闘家リュウとケンが、謎めいた女性格闘家・春麗に導かれて世界最強を決める格闘技トーナメントに参加する。監督は『バッド・トリップ ~どっきり横断の旅~』などのキタオ・サクライ。『ブラックアダム』などのノア・センティネオ、『ブレット・トレイン』などのアンドリュー・小路のほか、カーティス・“50 Cent”・ジャクソン、ジェイソン・モモアらが出演する」
ヤフーの「あらすじ」は、以下の通りです。
「1993年。兄弟のように強い絆で結ばれ、共にすご腕の格闘家として名をはせたリュウ(アンドリュー・小路)とケン(ノア・センティネオ)は、ある出来事をきっかけに袂を分かつ。そんな二人のもとに謎めいた女性格闘家・春麗(カリーナ・リャン)が現れ、ルールなし・リミットなしのワールドウォリアートーナメント(世界格闘王決定戦)の招待状を手渡す。再びタッグを組んで参加したリュウとケンだが、トーナメントの裏側ではある陰謀がうごめいていた」
ゲームのストリートファイターシリーズは1987年にカプコンから稼働開始された第1作である「ストリートファイター」から始まります。第1作は北米において人気を得て、4年後に稼動したシリーズ第2作「ストリートファイターⅡ」が大ヒットとなり、以後シリーズ化されました。作品によっては同社の「ファイナルファイト」のキャラクターも登場します。2004年頃、シリーズ作品の版権がカプコンから連結子会社であるカプコンU.S.A., INC.に売却されましたが、2021年4月1日付で「ストリートファイター」シリーズを含むカプコンU.S.A., INC.のゲームコンテンツ事業と商品化権事業がカプコンへ譲受されました。2026年時点でのシリーズの全世界累計販売本数は5900万本です。
わたしは、昔からゲームというものにまったく無縁な人間です。ですので、「ストリートファイター」というのは名前だけは知っていましたが、詳しい内容は知りませんでした。本作の予告編を見て、格闘技の世界大会が開催される物語だということはわかりました。それで、「グラップラー刃牙」の東京ドーム地下闘技場におけるバトルトーナメントみたいな大会を予想していたのですが、リアルな格闘技というよりは「波動拳」などを使うファンタジー・バトル、いわば「ドラゴンボール」の天下一武道会みたいなイメージでした。
本作に登場する格闘技大会は1993年の開催となっていますが、現実世界では1993年11月12日、コロラド州デンバーのマクニコルス・スポーツ・アリーナで画期的な格闘技の大会が開催されています。「UFC1」です。世界的MMA(総合格闘技)団体であるUFCの第1回大会であり、極真空手のジェラルド・ゴルドー、力士のテイラ・トゥリ(元・高見州)、キックボクサーのパトリック・スミス、ケビン・ローズイヤー、伝統空手のゼイン・フレイジャー、ブラジリアン柔術家のホイス・グレイシー、プロボクサーのアート・ジマーソン、シュートファイターのケン・シャムロックという8名の選手によるノールールトーナメントが行われ、後の総合格闘技界に多大な影響を与えました。
UFC1のルールは、1ラウンド5分の無制限ラウンド制。無差別級。決着方法はノックアウト、タップアウト、コーナーストップのみで、判定による決着は無し。攻撃に関しては、目潰し、噛み付き、金的の3つの反則以外はあらゆる攻撃が有効とされました。グローブ・シューズ・道着等の着脱の有無も自由であったため、各々の選手が自由なスタイルで参加、道着を着用する選手や、プロボクサーのジマーソンは左手のみにボクシンググローブを付け、右手は素手のまま登場しました。大会では、ホイス・グレイシーが準決勝でケン・シャムロックを破り、決勝でジェラルド・ゴルドーを下して優勝。すさまじいグレイシー柔術ブームを格闘技界に巻き起こしました。
格闘ゲームの代表作として「ストリートファイター」が生まれたのが1987年なら、1993年の「UFC」の誕生によって、リアルがフィクションを超えたような気がするのはわたしだけでしょうか。でも、「ストリートファイター」シリーズには、歴史を築いてきたお馴染みのレジェンドから最新作の追加キャラクターまで、非常に多くの魅力的な格闘家たちが登場します。いわゆる「レジェンドキャラクター」たちです。リュウ (Ryu)は、シリーズの絶対的な主人公。「真の格闘家」を目指して世界を旅します。波動拳・昇龍拳・竜巻旋風脚が代名詞。ケン (Ken)は、リュウの親友であり最大のライバル。アメリカの大富豪マスターズ家の御曹司で、炎を纏うスタイリッシュな技が特徴です。
本作でも大活躍する春麗 (Chun-Li)は、格闘ゲーム界を代表するヒロインです。華麗な蹴り技「百裂脚」を操るICPOの捜査官。カプコン公式の投票やメディアの女性キャラランキングでは、春麗をはじめ、キャミィ、春日野さくら、ジュリの4名は圧倒的な人気を誇るそうです。さらに、有名キャラとしてはガイル (Guile)がいます。ソニックブームとサマーソルトキックを武器に戦うアメリカ空軍の軍人で、いわゆる「タメキャラ」の代表格です。他に圧倒的な強さとカリスマ性を持つ豪鬼や、秘密結社シャドルーの総帥であるベガも根強いファンが多いキャラクターだといいます。こんなふうに書いていても、ゲームをまったくやったことがないのでチンプンカンプンなのですが、本作は映画としては面白くなかったです。ゲームを知らなくても面白かった「バイオハザード」とは雲泥の差でした。