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「悪魔の奴隷」

No.1367

インドネシアのホラー映画「悪魔の奴隷」をU-NEXTで観ました。「儀式に関する映画を教えてほしい」とジェミニ君に頼んだところ、一条真也の映画館「死霊館 最後の儀式」「ザ・リチュアル いけにえの儀式」「古の儀式」で紹介したホラー映画と並んで「呪餐 悪魔の奴隷」という2022年のインドネシアのホラー映画を紹介されました。でも、これには前作があり、それが「悪魔の奴隷」でした。こちらを先に観ましたが、なかなか怖かったです。

本作は2017年の作品ですが、同年のインドネシア観客動員No.1のメガヒットを記録。設定、画面作りにシーン構成と、さまざまな要素が絡み合いながらとんでもない恐怖を呼び起こす物語です。ローリングストーン誌に「インドネシア史上、最も怖ろしいホラー映画」と言わしめた「夜霧のジョギジョギモンスター」のリメイクです。監督・脚本は、ジョコ・アンワル。出演は、主人公リニ役のタラ・パスロのほか、ディマス・アディティヤ、アユ・ラクシュミなど。

Filmarksの「あらすじ」は、以下の通りです。
「リニの母親は3年以上も謎の病におかされていた。母親の治療費がかさんだことでリニたち一家は家を売却しなければならず、祖母が住んでいた田舎の家に移り住むことに―。病を患っていた母はある日突然の死を迎える。母親の死後、リニの父親は出稼ぎのために遠くの町へ行くことに。父が家を出て行った後からは、リニと3人の弟たちだけの暮らしとなった。そこからが恐怖のはじまりだった―。リニの母親らしき霊が家に現れたのだった。リニは後に、母親らが家族の安全を脅かす謎の集団に関わっていたことを知る。リニと弟たちは恐怖から逃れるために謎の過去の事実を解明しようとするのだったが・・・」

この映画、ネットではものすごく低評価なのですが、そこまで駄作ではありませんでした。アジアン・ホラー全体の中でも良くできている方だと思います。興味深かったのは、インドネシアがイスラム教の国であり、本作に登場する人々もイスラム教徒であることです。葬儀の埋葬シーンなどはイスラム式であり、儀式のやり方などが参考になりました。イスラム教の埋葬は、火葬を禁じ土葬を原則とし、遺体を清めて白い布で包み、聖地メッカの方向に向けて埋葬します。原則として死後24時間以内の迅速な埋葬が求められます。

イスラム教における埋葬までの流れですが、人が亡くなると、まず 同性の親族や専門業者が、水や聖水で遺体を丁寧に洗い清めます。それから、装飾のない白い綿布(カファン)で遺体全体を包みます。続いては礼拝(サルアト・アル・ジャナザ)で、モスクや屋外で、参列者が故人のためにお祈りを捧げます。 男性参列者によって遺体が墓地に運ばれ、遺体の顔や右半身を聖地メッカ(キブラ)の方向に向けて穴に納めます。 すべてのお墓がメッカの方向を向くように作られています。宗教上、墓地や墓石を華美に飾ることはせず、土を盛るだけの簡素な形が基本です。日本でも今、イスラム教徒の墓地問題が話題になっていますね。

インドネシアには、バリ島のようにヒンドゥー教あるいは土着の宗教を信仰する土地もあります。本作では、イスラムでもヒンドゥーでもない謎のカルト宗教が暗躍します。歌手だった母親は、なかなか妊娠できませんでした。それで、あるカルト宗教に傾倒したのです。そのおかげで子を授かりましたが、その子の父親は悪魔だったのです。末の子が7つになると、悪魔崇拝のカルト宗教の信者たちが子供を奪いにやってきます。ちょうど末の子が7歳を迎えようとしていましたが、襲いにきたのはまさかのゾンビ! これにはぶっ飛ぶというか、ズッコケました。でも、面白かったです!

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