春の夜、DVDで映画「銀河鉄道の夜」を観直しました。
 「イーハトーブ幻想~KENjIの春」をDVDで観たら、ますむらひろしの猫をキャラクターとして賢治の世界を描いているという共通点から「銀河鉄道の夜」も観たくなったのです。

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「銀河鉄道の夜」のDVD

 1985年に製作されたアニメ映画ですが、最初は映画館で観ました。
 細野晴臣さんの音楽が素晴らしかったことを記憶しています。
 以来、ビデオやDVD化された同作品をこれまで10回ぐらい観てきました。

 今日、あらためて細野さんの音楽に感動しました。
 一度、鎌田東二さんに細野さんを紹介していただいたことがあります。
 たしか、細野さん、鎌田さんお二人の共著である『神楽感覚』(作品社)の出版記念パーティーの席上だったと思います。そのとき、「YMOも良いですが、『銀河鉄道の夜』のサントラが最高でした」と細野さんにお伝えしたところ、とても喜んで下さいました。
 本当に銀河宇宙を遊泳しているような、不思議な感覚の音楽です。

 細野さん以外では、久石譲さんのCD「銀河鉄道の夜」をよく聴いていました。
 物語のスートーリーに沿って曲が構成されているので、聴くだけでいろんな場面が心に浮かんできます。『銀河鉄道の夜』を取り上げた童話論である『涙は世界で一番小さな海』(三五館)を書いていた頃には毎日聴いていましたね。
 特に、「プリシオン海岸」という曲が大好きでした。

 原作の素晴らしさはもちろん、映像や音楽の分野でも、「銀河鉄道の夜」はその広大無限なイメージを広げてきました。
 それから、忘れられないのはプラネタリウムで観た「銀河鉄道の夜」です。
 KAGAYAスタジオが制作したプラネタリウム番組ですが、「銀河鉄道の夜」の幻想世界を徹底考察して、デジタルで鮮明に再現しました。
 日本各地のプラネタリウムで上映され、観覧者数100万人を突破しました。
 わたしは池袋のサンシャインシテイのプラネタリウムで観ましたが、非常に感動して、即座にDVDを購入しました。プラネタリウムのドームいっぱい360°に広がる銀河のパノラマ風景は本当に素晴らしかったです。

 そのプラネタリウム作品には井上ヒロコの挿入歌がありました。
 これもまた映像に負けず劣らず、魂を揺り動かすような歌でした。
 曲も良かったですが、歌詞がまた良かった。それにしても「銀河鉄道の夜」というソフトは、活字・映像・音楽のジャンルを超えて、日本人の心の琴線に触れてきます。
 ブログ『銀河鉄道と星の王子』に書いたように、幸福を求めて星々をめぐる物語としてはサン=テグジュぺリが書いた『星の王子さま』がありますが、やはり日本人としては『銀河鉄道の夜』に描かれている幻想世界に不思議な懐かしさと安らぎを覚えます。
 もう一度、子どもの頃から愛読している『銀河鉄道の夜』の本を読みたくなりました。

  • 販売元:KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日:2014/05/30
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