No.0064
映画「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」を観ました。
わたし1人ではなく、妻と長女と次女と一緒に家族全員で観ました。
家族全員で映画を観たのは、「ハウルの動く城」以来、じつに7年ぶりです。
正直言って、テレビの正月番組があまりにも下らないと思いました。
また、正月だからといって、朝からグダグダ寝ていても勿体ないとも思いました。
それで、リバーウォーク北九州で上映されている9時15分からの3D版を観たのです。
「タンタンの冒険」を選んだ理由は2つあります。
1つは、原作のコミック本やそれをアニメ化したDVDのシリーズが長女も次女も大好きだったからです。原作はベルギー人アーティストであるエルジェの作品で、この映画は「なぞのユニコーン号」「レッド・ラッカムの宝」「金のはさみのカニ」の3つのエピソードを元にしています。異なる話を見事につなげていました。
もう1つは、4人まで使える割引券があったからです。割引券は1人につき100円安くなるはずでしたが、通常版のみに適用され、3D版では使えませんでした。
次女が大好物のキャラメル・ポップコーンを買って入場、最後列中央で観ました。
娘たちが大好きな「タンタンの冒険」のアニメDVD
結論から言うと、完璧な正月映画でした。
特に、久々にファミリーで観るには最高の作品だったと思います。
世界中で愛されている漫画「タンタンの冒険」を映像化した冒険ファンタジーですが、かのスティーヴン・スピルバーグが3年ぶりに監督し、初の3Dに挑んだそうです。
それだけに、文句なく最上級の娯楽映画に仕上がっています。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソンが製作に参加し、最高のVFX技術を提供しています。そのため、原作のイメージを損なうことなく、かつ斬新な感覚を観客に与えるエンターテインメントの創造に成功しました。
ファミリーで観るには最高の作品でした
ある日、少年タンタンは、ガラスケースに陳列されていた帆船の模型に魅了され購入します。それは、17世紀に海賊の襲撃によって消息を絶った伝説の帆船ユニコーン号の模型でした。そして、模型のマストにはある暗号が記された紙が隠されていました。
その直後から、彼は見知らぬ男たちに追いかけ回されることになります。
巻頭タイトルバックは、わたしの好きなヒッチコック風でした。
そこからラストまで一気に突っ走る、ジェットコースターのような映画でした。各所に、スピルバーグの代表作「インディ・ジョーンズ」シリーズのテイストを感じました。
48歳の中年男から12歳の小学生まで楽しめる映画を作るスピルバーグは、本当に偉大だと思います。日本の映画監督たちも、スピルバーグを見習う必要があるでしょう。
日本では漫画「ワンピース」の人気で海賊に注目が集まっていますが、この映画にも海賊たちが登場します。17世紀に海賊と戦った船長の子孫が、ハドックという男です。
彼はいわゆるアル中で、酒を飲む度に幻覚を見ます。
そして、とんでもない行動に出てしまうのでした。
それを観ながら、わたしは「やっぱり、酒飲みというのはロクでもないなあ」と思ってしまいました。じつは、わたしは昨日、30年ぶりぐらいで元日に酒を飲まなかったのです。
年末に飲み過ぎてしまった反省もありますが、元日に酒を飲まなかったので「しめしめ」と思い、次は正月3が日を禁酒で過そうと考えています。
4日には会社の新年祝賀会があるので少しは飲む予定ですが、今年は不必要な飲酒は控えて、ストイックに仕事する覚悟であります。いや、ほんとに。
ところで、この作品にはスノーウィというタンタンの愛犬が出てきます。
スノーウィは非常に賢くて、危機一髪となった主人の命を何度も救います。
その愛らしい姿に、わたしは昨年亡くなったハリーのことを思い出してしまいました。
おそらく、妻や娘たちもハリーのことを思い出していたのではないでしょうか。
大晦日に紅白歌合戦を観ましたが、その中で福山雅治の「家族になろうよ」が心に沁みました。結婚情報誌「ゼクシイ」のCMで使われた曲ですが、実際の結婚式でもよく流されています。わたしが結婚式を挙げたのは、もう23年も前です。その頃、自分の家族を作って子どもたちと一緒に映画館に出掛けたいなどと思っていました。
ですので、7年ぶりにその夢がかなって、ちょっと嬉しかったです。
4日から大学の授業があるので、明日の朝、長女は横浜に帰ります。
この正月、家族で映画が観れて、本当に良かった!