東京に来ています。有楽町マリオン内にある「TOHOシネマズ日劇」で映画「グレース・オブ・モナコ~公妃の切り札」を観ました。かのグレース・ケリーをニコール・キッドマンが演じた作品です。何を隠そう、わたしはあらゆる女優の中でも、オールタイムではグレース、現役ではニコールが一番好きなので、もう夢のようなキャスティングでした。

 「ヤフー映画」の「解説」には、以下のように書かれています。


「ハリウッド女優からモナコ公妃となったグレース・ケリーの華やかなシンデレラストーリーの裏に隠された激動の半生に迫る伝記ドラマ。夫のモナコ大公レーニエ3世と、当時のフランス大統領シャルル・ド・ゴールとの間に起きた国家的危機に立ち向かっていく姿を描く。『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』などのオリヴィエ・ダアンがメガホンを取り、主演は人気女優ニコール・キッドマン。『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』などのティム・ロス、『フロスト×ニクソン』などのフランク・ランジェラらが共演」

 また「ヤフー映画」の「あらすじ」には、以下のように書かれています。


「女優を引退しモナコ大公レーニエ3世(ティム・ロス)と結婚した公妃グレース(ニコール・キッドマン)は、アルフレッド・ヒッチコック監督からの新作オファーに心が揺れていた。そんな折、夫の推し進めていた政策が当時のフランス大統領シャルル・ド・ゴールを激怒させ、武力衝突に発展する可能性もある危機に直面。彼女はスクリーン復帰か、家族そして国家のために全てをささげるかの選択に直面し・・・・・・」

 映画は、事実を基にしているだけあって、実際のグレース・ケリーの人生をなぞっており、興味深かったです。オードリー・ヘプバーンや、マリリン・モンローと肩を並べ、「20世紀を代表する絶世の美女」と謳われたグレース・ケリーは、気品に満ちた美貌が「クール・ビューティー」(cool beauty)と賛美されました。そして、人気絶頂の最中、ヨーロッパの君主と結婚し女優業から引退し、どんな映画よりもドラマティックな「本物のシンデレラストーリー」を歩んだのです。

 映画は、モナコとフランスの政治的駆け引きがメインテーマでした。しかし、そんなことはどうでもいいです。クライマックスの舞踏会もシーンも、そこでのグレースの感動的なスピーチも、敢えて言わせてもらうと、どうでもいいです。この映画、とにかく、ニコール・キッドマンがグレース・ケリーを演じたことがすべてです。わたし自身にとっては、当代一の美女が史上最高の美女を演じたという奇跡のような映画なのです。

 そして、もう1つの奇跡があります。それは、この映画の舞台は1962年のモナコですが、当時のグレース・ケリーは33歳でした。まさに「女盛り」というか、その美貌は絶頂期でしたが、演じるニコールは撮影当時で46歳だったということです。つまり、ただでさえ13歳も年下の役を演じるのは大変なことなのに、史上最高の美女の「女盛り」を13歳オーバーで演じたということです。これは、いくらニコールの顔面に大量のヒアルロン酸が注入されていたとしても、信じられないことではないでしょうか?
 いったい、どこまで綺麗なんや、ニコールは!(苦笑)

 「映画com.」では、映画ライターの清藤秀人氏は、「『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』キッドマンがナルシズムで具現化する、演じ抜いた公妃の姿」として、以下のように書いています。


「かつて"グレース・ケリーの再来"と言われながら今や起業家と化したグウィネス・パルトロウから庶民的すぎるリース・ウィザースプーンまで、主役候補が現れては消えていく中、監督のオリビエ・ダアンはニコール・キッドマン側からの依頼でスカイプ面談して、即決。こうして始動したモナコ公妃物語は、監督が確信した通り、クローズアップで主人公の心理を物語れる究極のナルシスト、キッドマンのほぼワンマンショーの趣きだ」


 そりゃあ、こんなに美しかったら、究極のナルシストにもなるでしょうよ!

 さて、グレース・ケリーといえば、巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督が最も愛した女優です。ヒッチコック作品での「裏窓」や「泥棒成金」でのグレースの美しさは溜め息が出るほどでした。しかし、ヒッチコックが公妃となったグレースを相手に映画「マーニー」の出演交渉をしていた事実があったとは知りませんでした。結局、グレースは映画には出演せず、ヒッチコックは「鳥」のティッピ・へドレンを起用します。グレース・ケリーもティッピ・へドレンも、「めまい」のキム・ノヴァクも、すべて美しいブロンドヘアの持ち主です。「ヒッチコック・ブロンド」という言葉があるぐらい、巨匠はとにかくブロンドの女性が好きだったようです。

 わたしのブログ記事「ヒッチコック」で紹介した映画を観れば分かりますが、ヒッチコックの最大のヒット作である「サイコ」のジャネット・リーはわざわざブロンドのカツラをつけています。彼がいかにブロンドにこだわったのかが分かるエピソードですが、おそらくヒッチコックが生きていれば、確実にニコール・キッドマンのことを気に入ったのではないでしょうか。

 「ニコールがヒッチコック映画に出演していれば・・・」と夢見る映画ファンは多く、その意味で、「グレース・オブ・モナコ~公妃の切り札」はヒッチコックへのオマージュという側面もあると思います。実際、映画の冒頭からモナコを訪れたヒッチコックが登場しますし・・・・・・。とにかく、ニコール・キッドマンもグレース・ケリーもヒッチコックも大好きなわたしにとって、「グレース・オブ・モナコ~公妃の切り札」は夢のような映画だったのです。
 上映が終わって映画館を出た後、少し銀座を歩きましたが、今年で見納めとなるミキモトのクリスマスツリーがキラキラ輝いていました。

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ミキモトのクリスマスツリーが輝いていました

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  • 発売日:2015/04/24
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