No.0270
金正男氏がマレーシアで殺害されましたが、北朝鮮の人民たちはこの重大ニュースを知らないそうです。独裁国家の情報統制は怖いですね。
国家の情報管理についての映画「スノーデン」を観ました。
ヤフー映画の「解説」には、以下のように書かれています。
「名匠オリヴァー・ストーン監督が、アメリカ政府による国際的な個人情報監視の事実を暴き世界を震撼させた『スノーデン事件』の全貌に迫る人間ドラマ。CIAおよびNSA(アメリカ国家安全保障局9職員だったエドワード・スノーデン氏がキャリアや恋人との幸せな人生を捨て、重大な告発を決意するまでの過程を描く。スノーデン氏をジョセフ・ゴードン=レヴィット、その恋人をシャイリーン・ウッドリーが演じるほか、オスカー女優メリッサ・レオ、ザカリー・クイント、トム・ウィルキンソンらが脇を固める」
また、ヤフー映画の「あらすじ」には、以下のように書かれています。
「2013年6月、元CIAおよびNSA(アメリカ国家安全保障局)職員エドワード・スノーデン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)の内部告発により、アメリカ政府がひそかに作り上げた国際的な監視プログラムの存在が明らかになる。そこに至る9年の間、国を愛する平凡な若者はテロリストばかりか民間企業や個人、同盟国までも対象とされ、全世界のメールや携帯電話での通話が監視されている現実に危機感を募らせていた」
もう知っている人が多いとは思いますが、改めてスノーデンとは何者か?
Wikipedia「エドワード・スノーデン」には、以下のように書かれています。
「エドワード・ジョセフ・スノーデン(英語:Edward Joseph Snowden、1983年6月21日―)は、アメリカ国家安全保障局 (NSA)および中央情報局 (CIA)の元局員である。NSA局員として、アメリカ政府による情報収集活動に関わった。2013年6月に香港で複数の新聞社(ガーディアン、ワシントン・ポストおよびサウスチャイナ・モーニング・ポスト)の取材やインタビューを受け、これらのメディアを通じてアメリカ国家安全保障局 (NSA)による個人情報収集の手口を告発したことで知られる(PRISM計画)。2013年6月22日、米司法当局により逮捕命令が出され、エクアドルなど第三国への亡命を検討しているとされていたが、同年8月1日にロシア移民局から期限付きの滞在許可証が発給されロシアに滞在中である。2014年1月、ノルウェーのボード・ソールエル(英語版)元環境大臣からノーベル平和賞候補に推薦された」
この映画を観て、「震撼した」とか「スマホをいじるのが怖くなった」とかいう人がいるそうですが、わたしはそんな感情は少しも抱きませんでした。もともと国家とは、そういうものだと思うからです。インターネットそのものがアメリカの発明ですが、最初から隠し事をせず、堂々と「すべての情報はアメリカ合衆国が管理します」と宣言すればよかったのでしゃないでしょうか。 まあ、同盟国の場合は難しいかもしれませんが・・・・・・。いずれにせよ、アメリカにしろ、日本にしろ、北朝鮮に比べれば、はるかに自由で暮らしやすい国です。そのことを忘れてはなりません。また、スノーデンが現在暮らしているロシアがアメリカよりも自由な国などと思う人はいないでしょう。
映画では弱気のオバマが大統領だったから、スノーデンは命を落とすことなくロシアに逃れることができたように描いています。独裁者のイメージが強いトランプなら、スノーデンを取り逃がすことはないとでも言いたそうです。しかし、わたしがトランプ大統領なら、逆にスノーデンの安全を保障して米国に返しますね。そうすれば、トランプはリベラルなイメージを一気に獲得できて、これまでの「毒消し」ができるではないですか!
中途半端なオバマよりも、さらに「開けた」人と思われるではないですか!
その上で、しっかりと米国民の監視をすればいいのではないでしょうか。
ネットには「米国に強制送還? スノーデン氏を待ち受ける運命とは?」という文春オンラインの記事が出ています。それによれば、トランプはプーチンに対してスノーデンの強制送還を求めているとのことですが、はてさて、どうなることでしょうか?
スノーデンは「英雄か犯罪者か」という問題ですが、それは両方でしょう。
国家には国家の理論がありますし、それが極秘の世界であるとのは当然のこと。アメリカのような多民族国家が、国民を監視するのは不思議でも何でもありません。一方で、「義を見てせざるは勇なきなり」で、スノーデンが全世界に真実を暴露したことも理解できます。でも、この映画を観て「正義とは?」などと深刻ぶっている人には少々違和感をおぼえます。
わたしのように頼まれもしないのに毎日、自分の個人情報をダダ漏れさせている人間からすれば、どうでもいいことです。現代社会において個人情報が完璧に保護されているというのは、もはや幻想に過ぎないでしょう。
「英雄か犯罪者か」というのも、わたしには、どうでもいいことです。
でも、クールなコンピュータ大好き人間であった彼が、恋人へのジェラシーから禁断のアクセスをしてしまったくだりは、人間臭くて好感が持てました。結局、人間は感情を抜きにして生きることはできないのでしょう。
それにしても、スノーデンそのものが巨大な伝説と化した感があります。
彼が暴いた数々の秘密も、じつに話題性に富んでいます。
たとえば、日本が米国との同盟関係を解消した途端に、日本は壊滅すること。たとえば、殺されたはずのビン・ラディンはCIAの保護下で生きていること。他にも、世界中を驚嘆させた衝撃の事実がたくさん存在します。
しかし、わたしがスノーデンに関して最も興味があったのは地底人についてでした。まあ都市伝説の類でしょうが、スノーデンがNSAでつかんだ極秘情報の中には地球の空洞に住む地底人に関するものがあったというのです。それは、UFOやUMA、陰謀論を愛する者たちを狂喜させる内容でした。スノーデンは「インターネット・クロニクル」というニュースサイトに、なんと、「地球のマントルの中に、人類よりも知能の高い種族が存在している」という"地底人"に関する機密文書の存在と、その中身をぶちまけたのです!
「驚愕の暴露 地球深部に暮らす『地底人』の存在」というサイトには、以下のような驚くべき内容が書かれています。
「スノーデンによると、『米国DARPA(国防総省国防高等研究計画局)』の関係者のほとんどが、地球のマントルに"現生人類よりも知的な人類が存在している"ことを確信しているという。そして、『マントルは数十億年もの間、ほとんど変化がないままの状態で存在し続けてきた唯一の場所だということを考えて欲しい。生命が長く安定した場所に住むという点では、"地底での居住"は理にかなっている。その人類種は、我々とは全く異なる温度帯で生きているが、加速度的に知性を繁栄させ、進化を遂げた。アメリカ大統領は日々、地底人の活動に関する報告を受けている』と語る」
また、「驚愕の暴露 地球深部に暮らす『地底人』の存在」というサイトには、以下のようにも書かれています。
「ではなぜ、彼ら地底人が地表隔てて同じ地球上に共存する我々人類に接触してこないのかというと、『地底人のテクノロジーからすれば、人類は所詮"アリ"にすぎないからだ。だから、我々とコミュニケーションをとろうとすることも、仲間意識をもつこともない。ただ、戦闘状態が生じれば人類が生き残る可能性は、ほぼない』と語る。
さらにスノーデンが目にした文書によると、アメリカ政府の最高首脳陣たちは、地底発のUFOの存在をも認めているのだそうだ。UFOの具体的なメカニズムなどは不明だが、人類よりもはるかに知能が高い種族が操作していることも彼らは知っているともいう。これらの機密文書がいつ頃書かれたのかも定かではないし、地底人の素顔についての言及もされていない。しかし、"地底世界と地底人の存在"の暴露は非常に興味をそそる情報だ。
地球の内部にそんな世界が存在し得るとすれば、地球内部に高度な文明を築けるほどの巨大なスペースが存在する、ということになる。宇宙の神秘も謎だが、海の解析は未だ10分の1しか終わっていないなど、我々はまだ自分たちが暮らすこの"地球"について、知らいないことだらけなのである」
しかし、映画「スノーデン」に地底人はまったく登場しませんでした。
オリヴァー・ストーンらしい真面目な社会派映画には仕上がっていましたが、歴史的事実をドキュメンタリー的に描いた作品という印象が強く、ストーリーの面白さはあまり感じませんでした。もっと物語に起伏を持たせたほうがハラハラドキドキの傑作になったのではないでしょうか。オカルト好きとしては、ちょこっとでもいいから、地底人にも言及してほしかったですね!