No.546
12月17日から公開されたSF映画「マトリックス レザレクションズ」を観ました。伝説のSFシリーズの最新作であり、大いに期待していました。しかし、前作から20年も経過した続編ということもあって、世界観を忘れてしまってチンプンカンプン。ネットでの評価は低めでしたが、わたしも残念ながら楽しめませんでした。あまりの寒さに首にマフラーを巻きつけてコートを着たままだったのと、連日の忘年会続きの疲れもあって、なんと3度も寝落ちするという失態を演じてしまいました。それでストーリーがまったく追えず、わけがわからなくなって、無念の轟沈!
ヤフー映画の「解説」には、「斬新なアクションや映像表現でポップカルチャーに影響を与えた『マトリックス』シリーズのその先を描くSFアクション。再び、仮想世界=マトリックスから覚醒した主人公ネオが、マトリックスにとらわれているトリニティーを救うため、新たな戦いに身を投じる。主演と監督はシリーズ過去作と同様にキアヌ・リーヴスとラナ・ウォシャウスキーが担当。キャリー=アン・モスやジェイダ・ピンケット=スミスといった再登場のキャストのほか、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世やクリスティナ・リッチらが共演する」とあります。
ヤフー映画の「あらすじ」は、以下の通りです。
「ネオ(キアヌ・リーヴス)は自分の生きている世界に違和感を覚え、やがて覚醒する。そして、マトリックスにとらわれているトリニティーを救出するため、さらには人類を救うため、マトリックスと再び戦うべく立ち上がる」
Wikipedea「マトリックス(映画)」の「概要」には、「真実を知らず仮想世界マトリックスで人生を送る主人公が、外部からの介入により機械に支配された現実世界の救世主であることを知らされ、自信が持てないまま様々な無理難題の解決を経て成長して行く過程を描いており、当時ハリウッドで一般的でなかった哲学的要素や東洋的なワイヤーアクションやバレットタイムが導入された事で『驚異の映像革命』などと評された」とあります。
また、「概要」には以下のようにも書かれています。
「SFのサブジャンルであるサイバーパンクの一例で、ジャンルを好むウォシャウスキー兄弟のオタク的知識が大量に投入されている。アクションシーンは、日本のアニメや武道映画の影響を受けており、香港アクション映画の殺陣やワイヤーアクションの技術が使用され、その後のハリウッドのアクション映画作品に影響を与えた。また、カメラが通常の速度でシーンを移動しているように見える一方で、画面内のアクションをハイスピードカメラのようにスローモーションで進行させることで、特定のキャラクターの超人的な速さの動きを1つ1つ知覚できるように表現する『バレットタイム』と呼ばれる視覚効果を広めた。特に主人公のネオが仰け反りながら銃弾を避けるシーンはバレットタイムの象徴となり、様々なCMや映画やゲームで盛んにパロディやオマージュが行われている」
さらには、「20世紀末にCGの採用がブームになっていた中で、『ジュラシック・パーク』や『スターウォーズ エピソード1』などで行われていたような、従来ならミニチュア模型で作っていた映像をCGに置き換える使い方に留まらず、高度な哲学的テーマと特殊な映像技術と東洋的アクションをストーリー展開上意味ある形で組み合わせた映像は『驚異の映像革命』などと言われ、その後の映像作品に与えた影響は計り知れないものがある。特に知的なストーリー展開や、アクションシーンを効果的に演出する方法として参考にされる事が多い。高度な技術が投入されている一方で人間関係は分かりやすく描かれており、主人公の成長は当然のこととして、新しくチームに加わった主人公に対する仲間の不信感、仲間の裏切り、自己犠牲、多数の仲間の喪失、主人公とヒロインのラブストーリーなども盛り込まれ、サイバーパンクに詳しくない一般的な視聴者でも感情移入しやすくなっている」とも書かれています。
「マトリックス」は、1999年3月31日に米国で公開され、全世界で4億6000万ドル以上の興行収入を記録しました。また、アカデミー賞4部門(視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響編集賞)のほか、BAFTA賞、サターン賞などを受賞。史上最高のSF映画のひとつと考えられており、2012年には「文化的、歴史的、美学的に重要な作品」として、米国議会図書館のアメリカ国立フィルム登録簿に登録されました。2003年には続編の「マトリックス リローデッド」と「マトリックス レボリューションズ」が公開され、2021年に「マトリックス レザレクションズ」が公開された次第です。
Wikipedea「マトリックス(映画)」の「ストーリー」には、「トーマス・アンダーソンは、大手ソフトウェア会社のメタ・コーテックスに勤めるプログラマーである。しかし、トーマスにはあらゆるコンピュータ犯罪を起こす天才ハッカー・ネオという、もう1つの顔があった。平凡な日々を送っていたトーマスは、ここ最近、起きているのに夢を見ているような感覚に悩まされ『今生きているこの世界は、もしかしたら夢なのではないか』という、漠然とした違和感を抱いていたが、それを裏付ける確証も得られず毎日を過ごしていた。ある日、トーマスはパソコンの画面に『起きろ、ネオ(Wake up,Neo.)』『マトリックスが見ている(The Matrix has you.)』『白ウサギについて行け(Follow the white rabbit.)』という謎のメッセージを受け取る」と書かれています。
また、「ストーリー」にはこうも書かれています。
「ほどなくしてトリニティと名乗る謎の女性と出会ったトーマスは、トリニティの仲間のモーフィアスを紹介され「あなたが生きているこの世界は、コンピュータによって作られた仮想現実だ」と告げられ、このまま仮想現実で生きるか、現実の世界で目覚めるかの選択を迫られる。日常の違和感に悩まされていたトーマスは現実の世界で目覚めることを選択する。渡された赤いカプセルを飲み、心停止した瞬間、トーマスは自分が培養槽のようなカプセルの中に閉じ込められ、身動きもできない状態であることに気づく。トリニティたちの言ったことは真実で、現実の世界はコンピュータの反乱によって人間社会が崩壊し、人間の大部分はコンピュータの動力源として培養されていた。覚醒してしまったトーマスは不良品として廃棄されるが、待ち構えていたトリニティとモーフィアスに救われる」
そして、「トーマスは、モーフィアスが船長を務める工作船『ネブカドネザル号』の仲間として迎えられ、ハッカーとして使っていた名前『ネオ』を名乗ることになった。モーフィアスはネオこそがコンピュータの支配を打ち破る救世主であると信じており、仮想空間での身体の使い方や、拳法などの戦闘技術を習得させた。人類の抵抗軍の一員となったネオは、仮想空間と現実を行き来しながら、人類をコンピュータの支配から解放する戦いに身を投じ、仲間の信頼を得ながら才能を開花させて行く」と書かれます。
第1作の「マトリックス」は確かに画期的で面白かったですし、「マトリックス リローデッド」と「マトリックス レボリューションズ」も鑑賞した記憶は微かにあるのですが、何しろ時間が経ちすぎて、登場人物を演じる俳優たちの加齢ぶりもかなりのものでした。これは15年前ぐらいに作られるべき続編であったと思います。仮想世界という設定も今ではまったく新しさを感じませんし、かつて「映像革命」と呼ばれたインパクトもありません。ただただ、ひたすらワケがわからなくて、ひたすら長いだけの睡眠導入映画となってしまいました。これから観るという方は、悪いことは言いませんから、前3作を再鑑賞されてから劇場へ行かれた方がいいと思います。ネットフリックスやアマゾン・プライムでも観れます。劇場といえば、わたしはシネプレックス小倉の全部で10館ある中の最大の1番シアターでみました。本当はこの1番シアターというのは苦手なのです。というのも、これだけ大きなハコで上映される作品というのは話題作が多いので、普段映画館に足を運ばないような変な観客が時々いるからです。
この日も変な奴がいました。足を前の席に投げ出し、上映中もずっとスマホをいじっている30代ぐらいの男性がいたのです。しかも、映画館の暗闇の中で光を放っている彼のスマホからはゲームのようなピコピコという不快な電子音が鳴っているのです。たまりかねて注意すると、「俺は何もやってねえよ!」とか「お前には関係ないだろうが!」とか何とか言うので、外に連れ出して諭しました。ケンカにならないように映画館のスタッフにも立ち会ってもらって話し合ったのですが、相手が「俺は映画を観に来たんだよ!」とか言うので、わたしが「じゃあ、先に映画を観てから話そうか?」と言って別れたら、いつの間にか先に帰っていました。情けねえ奴だな!(苦笑)
ちなみに、わたしは東京でも小倉でも映画館でマナーの悪い観客がいたら、必ず注意します。いつか頭のおかしい奴に刺されるかもしれませんが、他の観客の鑑賞を妨害し、映画そのものを冒涜する輩は絶対に許せません!
それでも、映画そのものがつまらないというか、予習不足で内容がチンプンカンプンだったので、3度も寝落ちするという無様な映画鑑賞となりました。これからは公開初日の鑑賞などにこだわらず、しっかり前作などをチェックしてから観ることにします。20年も経過した最新作とあって、主人公のネオを演じたキアヌ・リーブスもすっかりトシを取ってしまいました。じつは、彼はわたしと同年代ということで、ひそかに応援しています。もう何度も書いていますが、ハリウッドを代表する大物俳優であるトム・クルーズがわたしの1つ年上で、ブラッド・ピットとジョニー・デップが同い年、そして、キアヌ・リーブスが1つ年下なのであります。「それで?」と言われれば、困ってしまいますが。(苦笑)まあ、同年代のスターたちが頑張っている姿は励みになりますね。