No.643


 10月29日、シネプレックス小倉で前日公開された歴史コメディスリラー映画「アムステルダム」を観ました。キャスティングが最高の映画で、大いに楽しめました。特に、マーゴット・ロビーが最初から最後まで美しかったです。彼女がこんなに綺麗だったとは、今まで気づきませんでした。
 
 ヤフー映画の「解説」には、こう書かれています。
「『アメリカン・ハッスル』などのデヴィッド・O・ラッセル監督が、1930年代のニューヨークを舞台に巨大な陰謀に巻き込まれる3人組のてん末を描いたクライムドラマ。第1次世界大戦の戦地で親友になった3人が、殺人の容疑を晴らそうと奔走する。出演は3人組をクリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントンが演じるほか、ラミ・マレックやロバート・デ・ニーロなどが共演する」
 
 ヤフー映画の「あらすじ」は、以下の通りです。
「1930年代のアメリカ・ニューヨーク。医師のバート(クリスチャン・ベール)と弁護士のハロルド(ジョン・デヴィッド・ワシントン)、アーティストのヴァレリー(マーゴット・ロビー)は第1次世界大戦の戦地で出会い、終戦後にアムステルダムで友情を確かめ合っていた。ところが、バートとハロルドが殺人事件の容疑者となってしまい、3人は無実を証明するため、ある作戦を企てる」
 
 映画「アムステルダム」は、ある巨大な陰謀に巻き込まれた3人の男女の行く末を、史実とフィクションを交えて描いています。ちょっとストーリーがわかりづらく、最初は眠くなりましたが、途中から俄然面白くなりました。最後は、意外な超巨大組織が黒幕だったことが判明し、ドキドキしました。1930年代のニューヨークもじつに魅力的に描かれていましたし、当時のファッションもオシャレで、名作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」を思い出しました。あの映画は舞台こそニューヨークではあっても、時代背景は1920年代でしたけど。
 
 映画「アムステルダム」で活躍するのは、アメリカの復員兵たちです。彼らは眼球を失って義眼を使用したり、手足を失った者もいます。大切な身体の一部を失うというのは死別の悲嘆と同じくグリーフです。そのグリーフをケアできるのは、同じ体験をした復員兵でした。絆(きずな)という言葉には傷(きず)が入っていますが、身体的にも精神的にも傷を共有している者同士こそに強い絆が生まれます。そして、その絆を確認し合う場が「戦友会」ですが、この映画では戦友会の機能が見事に描かれていました。あまり詳しく書くとネタバレになりますが、戦友会で演説する将軍を演じたロバート・デ・ニーロが素晴らしかったです。映像も美しいし、音楽も良かったし、最後には爽快感もあって大満足です!