No.824


 メリー・クリスマス!
 クリスマスの12月25日の夜、シネプレックス小倉でディズニー・アニメ「ウィッシュ」を観たのですが、最初に同時上映の短編映画「ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出」が流れました。わずか9分という短い上映時間でしたが、なつかしくて心に沁みました。
 
 ヤフーの「解説」には、「1923年に設立されたウォルト・ディズニー・カンパニーの100周年記念ミュージカルアニメ『ウィッシュ』と同時上映の短編アニメ。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオを舞台に、ミッキーマウスや『リトル・マーメイド』のフランダー、『アナと雪の女王』のオラフなど、85作以上の作品から543のキャラクターが登場し、さまざまな会話を繰り広げる。監督を『オラフの生まれた日』などのダン・エイブラハムとトレント・コリーが務める」と書かれています。
 
 ヤフーの「あらすじ」は、以下の通りです。
「カリフォルニアのウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ。スタッフが帰り、誰もいなくなったスタジオにミッキーマウスやミニーマウス、ジュディ・ホップス、モアナ、ベイマックスなどが集まり、スタジオ創立100周年の記念撮影を行う」

わが家のディズニー名作童話館
 
 
 
 親から買ってもらった本で、わたしが記憶している最初のものは、講談社から出ていた「ディズニー名作童話館」のうちの『みにくいアヒルの子』でした。実家の近くにあった小さな書店から購入した本でした。わたしは、その本を何度も何度も読みました。いや、母親から読んで聞かせてもらいました。それから、「ディズニー名作童話館」シリーズの中から毎月1冊づつ買ってもらいました。全巻を一度に購入するのではなく、毎月1冊づつというところが良かったと思います。幼いわたしは同じ本をひたすら1ヶ月間読み続け、内容も暗記したほどでした。そのシリーズで、『ダンボ』や『バンビ』を読み、『白雪姫』や『シンデレラ』を読み、『ピノキオ』や『ジャングル・ブック』や『ピーター・パン』を読んだのです。

わが家のディズニーDVDの一部
 
 
 
 それらの本を読む時間は、まるで魔法のような時間でした。次の新しい本を買ってもらったときは、もう天にも昇るくらい嬉しかったです。あの頃、わたしは本を読む楽しさ、本を手に入れる喜びを知ったように思います。わたしのディズニー本は、その後、弟が読み、2人の娘たちが読みました。それらの本には、ディズニー・アニメの絵が使われていました。大学生になって、ディズニー・アニメのビデオソフトを買い集め、その後はDVDに買い換えました。それを何度も観て育ったのが2人の娘たちです。
 
「ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出」には、わたしが幼少期に絵本で親しんだ、また長じてビデオやDVDで鑑賞したディズニー・キャラクターたちが次から次に登場しました。名作童話の主役たち以外にも、ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック、グーフィーなどなど、おなじみのディズニー・キャラクターたちが、彼らが生まれたスタジオの前に集合して記念写真を撮影するという設定なのですが、それはそれは壮観でした。
 
 最後は、わたしの大好きな「星に願いを」が流れました。ディズニーの名曲中の名曲である「星に願いを」(原題:When You Wish Upon a Star)は、1940年に公開されたディズニーのアニメーション映画「ピノキオ」のために、リー・ハーラインが作曲を、ネッド・ワシントンが作詞を担当し生み出されました。この曲を最初のレコーディングしたのは、同映画の中でジミニー・クリケットの声を演じたクリフ・エドワーズでした。
 
 子どもが初めて夜空に見た流れ星に願いをかけるという欧米で有名な習わしについて歌っている「星に願いを」は、比較的シンプルな曲調です。映画「ピノキオ」の中で、本物の人間になることを夢見る木製のあやつり人形の物語に生き生きとした描写をもたらしています。一方で、ネット・ワシントンが書いたこの曲の有名な歌詞、「星に願いをかけるとき/君が誰かは関係ない/君が心から願えば/きっと叶うだろう」に込められたメッセージには、限りなく平和と平等のイメージを感じます。

並べられたディズニーとサンレーのチラシ
 
 
 
 わたしは、この「ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出」とディズニー100周年記念作品「ウィッシュ」をシネプレックス小倉で鑑賞しました。ブログ「ディズニー&サンレー」で紹介したように、現在、同所では「ディズニー100 フィルム・フェスティバル」のチラシとわが社のシネコン用の互助会紹介チラシが並べて置かれています。ディズニーのチラシには、8本の名作アニメの名シーンが描かれ、「100年分の夢と魔法を――映画館の大スクリーンで。」と書かれています。子どもの頃から愛してやまなかったディズニーとサンレーのチラシが並んでいるなんて夢のようでした。あるいは、魔法をかけられたようでした。最後に、ウォルト・ディズニー・カンパニーの100周年を心よりお祝いいたします!