No.1194
今年初めて映画館に行きました。1月2日から公開されたアメリカ映画「ワーキングマン」をローソン・ユナイテッドシネマ小倉で観たのです。けっこう広いシネコンの3番シアターがほぼ満席になっていたのには驚きましたね。内容はいわゆる痛快アクションで、とても面白かったです。わたしを含め、大衆はこんな映画を正月に観たいのです!
ヤフーの「解説」には、こう書かれています。
「現場監督として働く元特殊部隊員が巨大犯罪組織に立ち向かう姿を描くアクション。かつては危険な任務に就いていたが今は引退した男性が封印していた特殊部隊員としての能力を解き放ち、恩人の娘を救おうとする。『ビーキーパー』などのデヴィッド・エアーがメガホンを取り、『エクスペンダブルズ』シリーズなどのシルヴェスター・スタローンが脚本を担当。『オペレーション・フォーチュン』などのジェイソン・ステイサム、『グランツーリスモ』などのデヴィッド・ハーバーのほか、マイケル・ペーニャ、ジェイソン・フレミングらがキャストに名を連ねる」
ヤフーの「あらすじ」は、「安全第一を最優先に掲げて現場監督として働くレヴォン・ケイド(ジェイソン・ステイサム)は、かつて特殊部隊に所属していた。引退したレヴォンは平穏な生活を送りながら娘にとっていい父親になることを願っていたが、ある日彼の恩人である上司の娘ジェニーが失踪する。ジェニーの行方を追ううちに、レヴォンは人身売買を行う巨大な犯罪組織の存在を探り当てる」です。
この映画、とにかく観客の多さに仰天しましたが、上映前のロビーでジャンパーを着た3人の60代くらいの男性たちが「最強の日雇い人夫の話だってよ」「違うよ、現場監督の話だよ」などと語り合っているのが印象的でした。ジェイソン・ステイサム演じる主人公のレヴォン・ケイドは工事現場の監督として働いていますが、無法者たちが襲ってきたときなどは元特殊工作員のキャリアが物を言います。いきなり現場にある資材などを使ってならず者をコテンパンに叩きのめすのでした。じつに痛快であります!
そんなレヴォンにとって家族同然である19歳の娘が誘拐され、救出に向かいます。相手はタチの悪いロシアンマフィアでした。アメリカ映画の場合、平気でロシアや中国を悪者扱いしますが、よく考えてみたら凄い話ですよね。日本のアクション映画が、中国や韓国や北朝鮮を悪役として露骨に描いたら、いろいろと問題になるのではないでしょうか。それとも日本は舐められ過ぎなので、少しは挑発的な設定にすべきなのでしょうか? NHKの「紅白aespa問題」に怒りを感じている最中に「ワーキングマン」を観たので、尚更そう思いました。NHKはとんでもないことをしましたね。
ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画といえば、ちょうど1年前の2025年1月3日に一条真也の映画館「ビーキーパー」で紹介した作品が公開されました。組織的詐欺集団によって恩人が死に追いやられたことから、ビーキーパー(養蜂家)と呼ばれる男が悪党たちへの復讐に立ち上がるリベンジ・アクションの傑作です。アメリカの片田舎で養蜂家として静かに暮らすアダム・クレイ(ジェイソン・ステイサム)。あるとき彼の恩人である女性がフィッシング詐欺に遭い、全財産をだまし取られて自ら命を絶ってしまう。怒りに燃えるアダムは詐欺組織への復讐を決意し、かつて特殊工作員だった自らのスキルを駆使して悪党たちを追い詰め、事件の黒幕へと迫っていくのでした。
「ワーキングマン」はアメリカ本国でも大変な人気のようで、2026年公開予定の「ワーキングマン2」の予告編もYouTubeにUPされています。動画の解説には「彼は人生を捨てた...しかし、人生は彼を決して離れなかった。 ジェイソン・ステイサムが、秘密、危険、そして裏切りの世界に再び引きずり込まれる、冷酷な元工作員として帰ってくる。今回は、彼は一人ではない。アンジェリーナ・ジョリーが、独自の目的を持つ謎めいた仲間として、本作に加わる」と書かれていますが、じつはこれ、ファンによるコンセプトトレーラーで、娯楽目的のみに制作されています。公式制作会社やスタジオとは一切関係ありません。でも、こんなファン動画が作られるという事実は、ジェイソン・ステイサムの人気の高さを物語っていますね!
また、同じく2026年公開予定の「ポパイ・ザ・セーラーマン」の予告編もYouTubeにUPされています。解説には、「ジェイソン・ステイサムがポパイ役で2026年を舞台にしたこのコンセプトアートの中心人物となり、ホウレンソウをエネルギー源とする船乗りポパイを、以前の姿よりも荒々しく危険な存在へと変貌させながらも、大恐慌時代のコミックで初めて世に出て以来、このキャラクターを特徴づけてきた、闘志あふれる負け犬スピリットは健在だ。競技ダイバーとしての経歴と、静かな物腰の下に潜む圧倒的な戦闘能力を秘めた労働者階級のタフガイを演じる確かな実力を兼ね備えたステイサムのキャスティングは、まさに絶妙と言えるだろう」と書かれていますが、もちろんこれもファンのコンセプトトレーナーでした。
映画「ワーキングマン」の脚本を手掛けたのは、ジェイソン・ステイサムの師匠ともいえるシルヴェスター・スタローンです。執筆した脚本の主人公はほぼ自分で演じてきたスタローンが、出演もせず脚本、製作に徹しているのはステイサムが主演を務めた映画のみだそうです。 このことからもわかるように、スタローンとステイサムという新旧2大アクションスターは「エクスペンダブルズ」シリーズさながらの師弟関係を築いてきました。2人が初めて出会った記念作「エクスペンダブルズ」(2010年)ですぐさま意気投合したそうです。映画界のアクションスターを新旧大集合させた同作で、ステイサムは、スタローン演じるバーニー・ロスの"右腕"となるリー・クリスマス役に抜擢されました。 あるインタビューで、スタローンは「『エクスペンダブルズ』で誰をキャストすべきか考えた時、その年齢で適任なのはステイサムしかいない」と記者に話していたといいます。キャスティングの時点からステイサムに大きな期待を寄せていたようです。ステイサムもスタローンの期待に応えて、バーニーとのコミカルなかけ合いなど、相性ぴったりな演技を見せました。 常に頼れる男としてシリーズに皆勤したステイサムですが、特に4作目「エクスペンダブルズ ニューブラッド」(2023年)では、バーニーの存在感が薄れる中で主役として活躍しました。スタローンからステイサムへ、バトンが受け継がれたわけですが、本作「ワーキングマン」では脚本家と主演俳優に分かれました。スタローンはアクション俳優としてのステイサムの魅力を誰よりも熟知していることがよくわかる作品でした。


