No.0312
映画「ジャスティス・リーグ」を観ました。DCコミックスの人気ヒーローたちが集結したドリームチームの活躍を描くアクション大作です。
ヤフー映画の「解説」には以下のように書かれています。
「DCコミックスのヒーローたちが集結したドリームチーム、ジャスティス・リーグの活躍を描くアクション大作。バットマンとワンダーウーマンが団結し、特別な能力を持つヒーローたちを集めた新チームで敵に立ち向かおうとする姿を活写する。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』同様バットマンをベン・アフレックが演じ、ワンダーウーマンをガル・ガドットが熱演。個性派ヒーローたちの活躍ぶりに血が騒ぐ」
また、ヤフー映画の「あらすじ」には以下のように書かれています。
「ブルース・ウェイン(ベン・アフレック)は、スーパーマンの捨て身の行動に影響を受け、再び人類を信じるようになる。彼は新たな相棒ダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)の手を借り、強敵との戦いに備えて準備を進める。バットマンとワンダーウーマンとしてお互い協力を約束した彼らは、共に戦ってくれるヒーローたちを集めるが・・・・・・」
いやあ、この映画、予想以上に面白かったです!大満足!一条真也の映画館「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」、同じく「ワンダーウーマン」で紹介した映画は画面も暗く、テンポも悪かったのですが、本作ではそれらの難点も払拭しました。構図、ストーリー、迫力、見せ場、音楽と、どの点から見ても素晴らしい作品でした。それぞれのヒーローのキャラクターが立っていました。まだよく知られていないアクアマン、フラッシュ、サイボーグについても魅力的に描かれていましたね。
この映画には「ジャスティスの誕生」というサブタイトルがついています。
スーパーマンとバットマンは「ジャスティス・リーグ」の主要メンバーなのです。「ジャスティス・リーグ」とは、DCコミック(ディーシー コミックス、DC Comics)の刊行するアメリカン・コミックスに登場する架空のスーパーヒーローチームです。DCコミックスはアメリカの漫画出版社で、マーベル・コミックと並ぶ二大アメコミ出版社のひとつです。「ジャスティス・リーグ」の物語はこれから続々と映画化されます。
2013年のスーパーマン映画「マン・オブ・スティール」を始まりとして、16年の「バットマンvsスーパーマン~ジャスティスの誕生」、17年には「ワンダーウーマン」と「ジャスティス・リーグ」が公開されたわけです。
Wikipedia「ジャスティス・リーグ」の「概要」にはこう書かれています。
「初出誌は1960年3月の『ブレイブ&ボールド』。人気を博したため、10月から『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』("Justice league of America Justice")が創刊され、連載が開始された。この少し前から、DCコミックではゴールデン・エイジ(第二次世界大戦頃)のヒーロー(フラッシュやグリーンランタン等)をリニューアルして『2代目』として登場させている。次にDCコミックは、オールスターチーム『ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA)』を復活させようとしていた。この流れで、ジャスティス・リーグは結成された。ジャスティス・リーグは人気ヒーローの競演が特徴であり、JSA同様オールスターチームでもある。名前は、結成当時に人気のあったメジャーリーグ(ナショナルリーグ、アメリカンリーグ)から『ジャスティス・リーグ』と付けられた。この後、JSAも復活している」
また、Wikipedia「ジャスティス・リーグ」の「概要」によれば、ジャスティス・リーグ創立メンバーは、以下の7人とされます。映画「ジャスティス・リーグ」にはマーシャン・マンハンターと2代目グリーンランタンが入っておらず、代わりにサイボーグが入っていますね。
●マーシャン・マンハンター
本名、ジョン・ジョーンズ。火星人で、怪力、飛行、透明化、すり抜け(壁などを貫通する)、テレパシー、変身など、多彩な能力を持つ。弱点は火。
●2代目フラッシュ
超高速で行動できる「スピードスター」と呼ばれるタイプのヒーロー。本名、バリー・アレン。後に戦死。
●2代目グリーンランタン
パワーリングのエネルギーを自在に操るヒーロー。本名、ハル・ジョーダン。
●アクアマン
地上での名はアーサー・カリー、本名はオリン。海底国家アトランティスの王。水陸両棲の海底人で、地上人よりもタフでパワーもある。
●ワンダーウーマン
アマゾン族の王女、ダイアナ・プリンス。怪力・飛行などの能力を有する。
●スーパーマン
普段の姿は、新聞記者クラーク・ケント。クリプトン星の生まれで地球育ち。怪力、飛行能力、目から放つ熱線やX線が特徴で、DCコミック最強のヒーロー。弱点はクリプトナイト。
●バットマン
大富豪ブルース・ウェインの隠された姿。闇の騎士、世界最高の探偵などと呼ばれる。スーパーパワーは持っていないが、極限まで鍛え抜かれた体力・知力を武器とする。
個性豊かな「ジャスティス・リーグ」のメンバーの中でも、わたしが一番推すのはワンダーウーマンです。わたしは、ワンダーウーマンを演じたガル・ガドットの大ファンで、もう好きで好きでたまりません。一条真也の映画館「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」で紹介した映画で生まれて初めてワンダーウーマンの存在を知ったわたしですが、何よりもガドットの美しさに魅了されました。そして、ワンダーウーマンがわたしが最も好きなアメコミのキャラクターとなったのです。
ガドットはブログ「世界で最も美しい顔」で紹介したアメリカの映画サイト「TC Candler」が発表する「世界で最も美しい顔100人」ランキングの2015年度版で2位に輝いた美貌の持ち主ですが、出身地はイスラエルです。2004年度のミス・イスラエルに選ばれています。まったく、「こんなベッピン見たことない!」と思ってしまうような美女ですね。今では間違いなく「世界一の美女」であると、このわたしが太鼓判を押しましょう!
そんな美しきガドットですが、2007年にテレビドラマ「Bubot」で女優デビュー、09年公開の「ワイルド・スピード MAX」で映画デビューしました。なお、同作の撮影中の08年9月にボーイフレンドと結婚。そして、16年の「バットマンvsスーパーマン~ジャスティスの誕生」のワンダーウーマン役でガドットは一気に注目されました。17年には主役を務める「ワンダーウーマン」も公開されましたが、今回の「ジャスティス・リーグ」のワンダーウーマン=ガドットが最も美しかったと思います。はい。
とにかく、ガドットにとってワンダーウーマンは適役です。正直言って、スーパーマンやバットマンは誰が演じても変わり映えしませんが、ワンダーウーマンだけはガドット以外には考えられません。フランケンシュタインならボリス・カーロフ、ドラキュラならクリストファー・リー、ターミネーターならアーノルド・シュワルツネッガーといったように、ガル・ガドットはワンダーウーマンの代名詞として、映画史にその名を残すでしょう。
さて、この映画「ジャスティス・リーグ」のポスターや予告編を見た人なら誰でも思うことがあります。そう、「ああ、スーパーマンがいないんだ・・・」ということですね。わたしも落胆しつつ、そう思っていました。だって、スーパーマンのいないジャスティス・リーグなんて「クリープを入れないコーヒー」みたいなものじゃありませんか。例えが古くて、すみません。
しかしながら、ここだけはネタバレになるのを承知で書くと、この映画はスーパーマンの死から始まるのですが、途中で復活します。すなわち、映画の後半はクリプトン星から来た宇宙人が大活躍するわけですが、あえてポスターや予告編に一切出さなかったマーケティングが凄いと思いました。そのせいで、観客は期待以上のものを見せられ、非常に満足度が高かったと思います。ネタバレついでに書くと、復活したスーパーマンは最初は自分が誰かわからず、目の前にいたジャスティス・リーグのメンバーを攻撃します。やはり宇宙人であるスーパーマンはヒーローの中でも最強で、バットマンも、アクアマンも、フラッシュも、サイボーグも、そしてワンダーウーマンも次々に吹っ飛ばされていきます。
このスーパーマン暴走のシーンを観ながら、わたしは「日馬富士みたいだなあ」と思いました。現在、日馬富士暴行事件の報道が過熱していますが、わたしが一番驚いたのは、酒席で暴れ出した日馬富士を白鵬と横綱・鶴竜と関脇・照ノ富士の3人がかりで止めに入ったところ、3人とも日馬富士から突き飛ばされたという情報でした。しかし、新日本プロレスの若手を蹴散らす全盛期のアンドレ・ザ・ジャイアントやスタン・ハンセンじゃあるまいし、仮にも天下の2横綱・1関脇をまとめて突き飛ばすということがあり得るでしょうか。日馬富士はそんなに強いのでしょうか。それとも、白鵬と鶴竜は横綱でありながら、ガチンコだと本当は弱いのでしょうか。だって、突き飛ばされないようにする競技が相撲でしょう。違いますか?
さて、「ジャスティス・リーグ」と並ぶ有名ヒーローのチームが「アヴェンジャーズ」です。DCコミックのライバルであるマーベル・コミック刊行のアメリカン・コミックスに登場するヒーローチームですが、彼らが登場するコミック、アニメ、映画のタイトルにも使われています。1963年に「それぞれ違う能力を持ったヒーローたちが協力して戦う」というコンセプトのもとに、すでに個別で活躍していたヒーローたちによって結成されたのが「アヴェンジャーズ」で、マーベル・ユニバース最大のヒーローチームとして人気を博しています。チーム集合時の掛け声「Avengers Assemble!」は、チームを象徴する台詞であり、随所で使用されています。
アベンジャーズのメンバーには変動がありますが、中核を成すメンバーは「ビッグ3」(ジャスティス・リーグのビッグ3は、スーパーマン、バッドマン、ワンダーウーマン)と呼ばれます。3人の顔ぶれは以下の通りです。
●キャプテン・アメリカ /スティーブ・ロジャース
第二次世界大戦時代にナチス・ドイツや大日本帝国相手に戦うヒーロー。
●ソー(マイティ・ソー)
アベンジャーズ創設メンバーの1人で、北欧神話の雷神。
●アイアンマン/トニー・スターク
創設メンバーの1人で、若くして大企業の社長にして天才科学者。
どちらかというと各メンバーのスタンドプレーが目立つアヴェンジャーズに対して、ジャスティス・リーグのほうがチームワークが良いように思えます。いずれにせよ、多くのアメコミ・ファンにとって、両チームの対決こそは「究極の夢」であると言えるでしょう。架空の対決動画を作成しているファンも多く、YouTubeでそれらの動画を見ることができます。アメコミのヒーローたちは、神話なき国アメリカにとっての神々なのでしょう。